このところ木曜日の夜になると、NHK Eテレで放送しているソーイング・ビーを、妻と欠かさず見ております。
英BBC制作の、お裁縫の腕前を競う番組なのですが、これがけっこう面白いのです。
番組ホームページ → https://www4.nhk.or.jp/P6274/
ソーイング・ビーという名称は、第2次世界大戦の頃の、ご婦人方の裁縫ボランティアサークルが由来のようですが。
我国で言うところの大日本国防婦人会みたいなものですかな。
何処の国でも似たようなことしていたのですな。
で、テレビ番組のソーイング・ビーなのですが、これを見ていると、
服を一着作るのって大変なんだなぁ。と思うわけです。
最近では服作りなんてものは、専ら発展途上国のお仕事になっているのですが、
かつてはどちらのお国においても、まず自国で作られていて、
それもスーツみたく職人技を必要とするもの以外は、ほとんどの服を自宅でご婦人方が作っていたのであります。
なので我国においても、昭和の頃にはどこのお宅でも服の型紙なんてものが転がっていたのであります。
で、時は流れ、服は買った方が・・・・ということになり。
しかも近頃では服なんて安くて当たり前みたいな風潮に。
しかしそんなご時世においても、やはりご自分で服を作るのが趣味。という皆さんもいるのであり。
この番組を見ていて驚いたのは、なんと男性の参加者もいるということ。
これがまた、けっこうレベルが高い。
いや、決して本職のテーラーなどではありませんで、
全く趣味でミシンを動かして服を作ってしまうオジサンやお兄さんたち。
こういうところ、本当にイギリス人は侮れません。
そこで昨夜のソーイング・ビー、これがまた楽しかったのです。
なにしろ古いミシンで、しかも大昔の型紙でブラウスを作る対決。
さすがにそのまんまの足踏みミシンではありませんでしたが、
かつて足踏みミシンだったものに電動モーターをつけた古いミシンが出ておりまして。
番組の中で言っておりましたよ。
「かつてミシンは家の次に高価なものであり、家の中では一番高価なものであった」と。
で、「ミシン会社は月賦販売なる手法を編み出して、この高価な品物を普及させていった」と。
この番組、いつもはミシンについているJANOMEと思しきロゴマークを、
ぼかしたり隠したりして見えないようにしているのですが、
さすがに古いミシンのSINGERという字は隠してはおりませんで、
ええ、SINGERはアメリカの会社なのですが、当時はイギリスにも工場があり、
番組で使っているのは英国製ですよと言わんばかりに、Made in GBという記載も映されておりました。
やはりイギリスでも外国製の工業製品がテレビに映るが憚られるのか知りません。
さてこの番組を欠かさず見ておりますと、私のような者でも、
なんとなく仕立ての良し悪しが分かる気になり。
う〜ん。お店に吊るされている服でも色々だな。
中には結構有名なブランドなのに、縫製が雑であったり。
これはバーゲン用の品物だからか。
で、そういう時はタグを確認してみると・・・・・
やはり開発途上の諸国産であったり。
これはおそらく、その国の製造のレベルが高いとか低いとかではなく、
すんごい安い賃金で、しかも労働環境も良ろしくない所で作らせてんのかなぁ〜
と推察するのであります。
昨今、フードロスなんて食い物を無駄に捨てていることが問題となっておりますが、
調べてみると、売れない服の廃棄というのも相当な量になるそうで。
これが化学繊維の服なら、つまり石油の無駄使い。
自然素材の服なら、貴重な農地の無駄使い。そういうことでしょうか。
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